「モンベルに二次燃焼する焚き火台はある?」「通常サイズとSはどちらを選べばよい?」と調べている方に注目されているのが、モンベルのフォールディング ファイヤーピットです。
二重構造を利用して燃焼用の空気を送り込む設計で、一般的な一重構造の焚き火台より薪を効率よく燃やしやすいのが特徴です。ただし、着火直後から煙が消えるわけではなく、重量や薪の消費量にも注意が必要です。
この記事では、モンベルの二次燃焼焚き火台の仕組み、通常モデルとSの違い、選び方、上手に燃やすコツを分かりやすく解説します。
モンベルの焚き火台は二次燃焼する?
結論からいうと、モンベルの「フォールディング ファイヤーピット」は、二次燃焼を促す二重構造を採用した焚き火台です。
焚き火では、薪が熱せられると可燃性ガスが発生します。酸素や温度が不足すると、このガスの一部が燃え切らず、煙やすすとして排出されます。二次燃焼構造は、焚き火台の壁面内部で温めた空気を上部へ送り、燃え残ったガスに酸素を供給して再び燃やす仕組みです。
燃焼が安定すると、上部の空気穴付近から炎が立ち上がるように見えることがあります。これが二次燃焼の分かりやすいサインです。ただし、炎の見え方は薪の乾燥状態、投入量、風、火力によって変わります。
煙が完全にゼロになるわけではない
二次燃焼焚き火台でも、着火直後や湿った薪を入れた直後には煙が出ます。「無煙焚き火台」と表現される製品もありますが、実際には煙を減らしやすい構造と理解するのが適切です。
特に水分の多い薪、生木、落ち葉を大量に燃やすと、炉内温度が上がらず二次燃焼が安定しません。市販薪を使う場合は、含水率20%以下が乾燥状態を判断する一つの目安です。
フォールディング ファイヤーピットの特徴
折りたたみ式で設営しやすい
フォールディング ファイヤーピットは、箱型の本体を展開して使う構造です。円筒形の二次燃焼焚き火台と比べて収納時に薄くできるため、車の荷室へ立てて積みやすい利点があります。
通常モデルの収納時の厚さは約5cmです。一方、重量は通常モデルで約4.1kgあるため、徒歩キャンプや長距離の持ち運びより、オートキャンプに向いています。
箱型の燃焼室で薪を組みやすい
長方形の燃焼室は薪を横向きに置きやすく、円筒型に比べて薪の配置を調整しやすい設計です。通常モデルなら、市販されている長さ約30〜40cmの薪にも対応しやすく、薪を細かく切る手間を抑えられます。
本体に深さがあるため、燃焼中の薪が外へ転がりにくいことも利点です。ただし、火の粉の飛散を完全に防げるわけではありません。
調理にも使えるが炎の状態を選ぶ
ゴトクや焼き網など、対応する装備を組み合わせれば調理にも活用できます。ただし、二次燃焼が強く出ている状態は火力が高く、細かな火加減は難しくなります。
湯沸かしや強火調理は炎がある状態、炊飯や焼き物は薪が熾火になってから行うと調整しやすくなります。購入時には、本体だけでなく必要な調理用オプションの有無と対応サイズも確認してください。
通常モデルとSサイズを比較
モンベルのフォールディング ファイヤーピットは、使用人数、積載スペース、使いたい薪の長さで選ぶのが基本です。代表的な仕様と用途の目安を比較すると、次のようになります。
| 比較項目 | 通常モデル | Sモデル |
|---|---|---|
| 使用時サイズ | 約42×22×高さ30cm | 約30×20×高さ23cm |
| 収納時サイズ | 約42×30×厚さ5cm | 約30×23×厚さ5cm |
| 重量 | 約4.1kg | 約2.5kg |
| 使いやすい薪の目安 | 長さ30〜40cm程度 | 長さ20〜25cm程度 |
| 人数の目安 | 2〜4人 | 1〜2人 |
| 向いている用途 | グループ、調理、オートキャンプ | ソロ、デュオ、省スペース重視 |
表の人数と薪の長さは、サイズから見た使い方の目安です。製品仕様や付属品は販売時期により変更される可能性があるため、購入前にモンベル公式の商品ページで最新情報を確認してください。
通常モデルがおすすめの人
- 2〜4人で焚き火を囲みたい
- 一般的な市販薪を切らずに使いたい
- 鍋やケトルを使った調理も楽しみたい
- 車で運ぶため、約4kgの重量が問題にならない
Sモデルがおすすめの人
- ソロまたは2人で使うことが多い
- 荷物を少しでもコンパクトにしたい
- 薪を短く割る作業が苦にならない
- 大きな炎より、省スペース性を優先したい
Sモデルは軽量ですが、一般的な30〜40cm薪はそのまま収まらない場合があります。のこぎりや手斧を用意するか、短い薪を販売しているキャンプ場を選ぶと安心です。
モンベルの二次燃焼焚き火台のメリットと注意点
メリットは燃焼効率と収納性
- 煙を減らしやすい:炉内が十分に熱くなると、燃え残ったガスの再燃焼を促せる
- 薪が燃え残りにくい:空気が供給されるため、乾燥薪を灰に近い状態まで燃やしやすい
- 炎を観賞しやすい:上部に現れる二次燃焼の炎を楽しめる
- 薄く収納できる:収納時の厚さが約5cmで、車載時の隙間を活用しやすい
- 市販薪を配置しやすい:通常モデルは横長で、長い薪にも対応しやすい
重量と薪の消費量には注意
丈夫な金属製の二重構造である一方、超軽量タイプの焚き火台より重量があります。通常モデルは約4.1kgなので、バックパックへ入れて長時間運ぶ用途には不向きです。
また、二次燃焼が安定すると火力が強くなり、薪を早く消費する場合があります。焚き火を2〜3時間楽しむなら、針葉樹だけでなく広葉樹を組み合わせ、追加分を含めて薪を準備しておくと安心です。必要量は薪の太さや乾燥状態で大きく変わるため、時間だけで一律には決められません。
地面への熱対策が必要
二次燃焼焚き火台は炉内が高温になります。脚付きでも、芝生やウッドデッキへ直接設置するのは避けてください。キャンプ場の規則に従い、難燃性の焚き火シートを敷き、必要に応じて耐熱テーブルや断熱性のある台を併用します。
焚き火シートは火の粉による焦げを抑える道具であり、熱を完全に遮断するものではありません。地面との距離、風向き、周囲の枯れ草にも注意が必要です。
二次燃焼を安定させる使い方
1. 細い焚き付けから始める
最初から太い薪だけを詰めると、空気が通らず炉内温度も上がりません。着火剤の上に割り箸程度の細い薪、その上に直径2〜3cm程度の薪を置き、隙間を残して点火します。
2. 炉内が温まってから薪を追加する
小さな炎が安定したら、中くらいの薪を1〜2本ずつ追加します。二次燃焼は本体側面を通る空気が温められてから起こるため、点火直後に見えなくても異常ではありません。
3. 空気穴を薪や灰でふさがない
薪を詰め込み過ぎると空気の通り道がなくなり、煙が増えます。上部の空気穴より高くなるほど薪を積まず、炎と空気が動く空間を確保しましょう。使用中に灰がたまり過ぎた場合も燃焼効率が落ちます。
4. 水をかけて急冷しない
使用直後の本体へ大量の水をかけると、急激な温度変化により金属が変形する可能性があります。薪を追加せず燃え切らせ、本体が素手で触れられる温度まで自然に冷ましてから片付けるのが基本です。灰はキャンプ場指定の灰捨て場へ処分します。
よくある疑問と選び方の結論
ソロキャンプならS一択?
携帯性を優先するならSが有力ですが、ソロでも市販薪を切らずに使いたい場合や、大きな炎を楽しみたい場合は通常モデルが便利です。人数だけで決めず、車載スペースと薪を切る手間も比較してください。
火消し壺は必要?
薪を完全に燃やし切れる時間がない場合は、火消し壺があると安全です。二次燃焼焚き火台でも、撤収時刻までに必ず消火できるとは限りません。燃えている薪や高温の炭を地面に埋める行為は避けてください。
結局どんな人に向いている?
モンベルのフォールディング ファイヤーピットは、煙を抑えながら力強い炎を楽しみたい人、薄型収納と薪の置きやすさを重視する人に向いています。通常モデルはオートキャンプや2〜4人、Sはソロやデュオの省スペース装備として選びやすいモデルです。
一方、徒歩キャンプで軽さを最優先する人や、弱火を長時間維持したい人は、より軽量な一重構造や小型モデルも比較しましょう。二次燃焼の原理や他モデルとの違いまで確認したい方は、二次燃焼についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
二次燃焼モデルは構造で燃え方が変わります。各モデルの仕様と使用レビューを見比べてみてください。

